朝7時 代々木公園ケヤキ並木道 AOZORAの会場に、大きな荷物を転がしながら背の高い
男性がやってきた。
彼の家は日野のあたりで、代々木公園までは何度か電車を乗り換え優に1時間半はかかるだろう。
新宿駅の山の手線にはエレベータはなく、彼はこの重い荷物をひとり担いで階段を上ってきたのだ
と思う。
AOZORAの会場で音楽を流すため・・・
それに必要なアンプ一式を彼は転がしてきた。
今日はそんな鈴木晃広くんのお話です。
彼との出会いは第3回だったと思います。
AOZORA説明会、細い目を輝かせながら私の話を聞いてくれていました。
彼はすぐさま私にブックを見せてくれました。
それは昭和記念公園などで撮った花の写真、友達が出演しているライブの写真でした。
私が好きなのは、彼の写真よりも、いつも自分の写真を楽しそうに話す彼の笑顔でした。
彼の笑顔を見ていると、純粋に写真が好きなのだというのが伝わってきます。
そんな純粋な彼に触れていると写真というものは、人を幸せにするものなのだなと
あらためて感じさせてくれます。
彼の写真(A3パネル)がニューヨーク展で一番に売れたときはとても嬉しかったです。
その写真は3体のお地蔵さんが優しそうに微笑んでいる鈴木君らしい写真で、
厳つい額縁屋のおじさんが笑顔で買って行きました。
純粋に写真を愛する心は、きっと世界中どこでも通じるのかもしれませんね。
AOZORAの会場で音楽が聞こえたら・・・
アンプを転がして歩いている背の高い微笑んだ男を思い浮かべてみてください。
そして、こんな優しい花の写真を見つけてください。
そこで鈴木君に会えるはずです。

